鹿児島県文化協会

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運営基本方針

令和7年度 基本方針

 新型コロナウィルスから日常の生活を取り戻せるようになったものの、その影響は あまりにも大きく高齢化なども含め、会員減少・活動の低迷化は避けられない状況に あります。
 また、大地震など大規模な災害被害からの復興は、未だ日常の生活を取り戻せない 状況にあり、ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエル・ガザ戦争は、益々混迷を深め、 毎日のように多くの犠牲者が出ており、北朝鮮によるミサイル威嚇、台湾・北方領土 有事も心配される状況も見られます。このような時だからこそ、私たちはグローバ ルな視点を持ち、苦しんでおられる地域、人々に文化をとおして心を馳せる文化交流 など進めていく必要があります。
 トランプ大統領の関税策などの影響による物価高など国民の暮らしに大きな影響が 心配される中、今後政局も先行き不透明となっています。これら政治の世界も文化の 視点で見つめ、関わっていく必要があります。 私たちは、このように不透明な時代にあることや、戦後80年経ち記憶の風化も心配 されることから、時代を担う子どもたちにこれまで築き上げてきた日本の文化、地域の 文化を繋いでいく必要があります。公立中学校の部活動の地域移行化や高校の文化活動 支援も今後具体的に進んでいくことになります。しっかりと議論し、具体的な関りを していかなければなりません。
伝統芸能や方言、食文化など特異性を持つ鹿児島の伝統文化が失われようとしていま す。このことも地域文化を発信する文化協会にとって極めて大事な課題であります。 県文化協会では、昨年度取りまとめた「かごしま文化未来創造プロジェクト」の答申 (別添‐ダイジェスト版)を基に短期・中期・長期に具体的なビジョンを掲げ、今後 具体的に毎年度の方針にも盛り込み、スケジュール管理しながら進めていく必要があり ます。
 私たちは、この地に人々が生活を始めてから今日まで文化を紡いできたことなど原点 に立ち返り、思考を重ね、一人ひとりの想いに耳を傾け、丁寧にそれでいながら大胆に 改革・挑戦するため、次のとおりの具体的な取組みを実施してまいります。

重点事項

1.組織強化を図るために具体的に次の事を強化します。

  1. 三部会、三役会及び理事会等の有効的な会議運営に努めます。
  2. 三部会の具体的な目標設定と推進を図ります。そのためにも部会の体制をしっかり組織します。
  3. 事務局体制の整備、事務局会の定例化を図ります。
    事務局業務職員の専任化について令和8年度からの執行を見据え、県・関係機関としっかりとした協議・検討を進める。 現体制についても具体的な業務見直し、事務局長の専任、文化振興推進員の業務連携努めてまいります。
  4. 加盟団体の声を聴き活動に活かされる意見交換会の具体的開催を目指します。
    また、これまで課題となってきている事を明確にし、それぞれの開催時点で具体的な 議案として掲げ、解決に向けて協議してまいります。プロジェクトまとめの今後の具体的推進なども協議してまいります。
    例)ブロックごとの協議会設置など交流機会創出、地域課題と文化協会の役割、中学校部活動地域移行化など
  5. プロジェクトまとめの具体的推進については、行政はもちろんのこと、大学研究機関、専門的研究者などのご意見を求め、毎年度検証を重ね、実践に繋いでまいります。 。

2.加盟団体や会員を増やす努力をしていきます。

  1. 文化研究活動団体など発掘・加入を促進します。
    様々なジャンル、伝統文化研究(例えば方言、食文化など)
  2. 常にアンテナを張り、連携できることを具体的な事業展開により加入を促進します。
  3. 学びの場の創造
    生涯学習講座など学びの場を行政と連携し、会員確保につないでいきます。
  4. 県・市町村行政などとの連携
    県も観光・文化・スポーツと一体となった振興を図ろうとしていることを考慮し、街おこし。観光イベント等の一翼を任せてもらうなど存在感を高めましょう。またそこに関わる様々な団体・個人とのつながりをきっかけに加盟促進につなぎましょう。
    県行政と具体的な取り組みが出来ないか、プロジェクトの答申も含め協議・検討し、何らかの形を生み出してまいります。
    県議会との連携強化、共に県文化振興について具体的な提案など研究・協議して まいります。
  5. 研修支援事業
    県文化協会で人材育成につながる事業等を紹介したりするなどコーディネート役を果たします。県民文化フェスタもその一つとして活用されるよう促進します。
  6. 外国人留学生・技能実習生などの加入促進に努めます。

3.若い世代などへ文化をつないでいく活動に取り組んでいきます。

  1. アフター総文祭の取組みを図ります。
    各高校でのその後の取り組みを地域の大人たちと連携出来ないか高校に働きかけしましょう。
  2. 日常的な中高校生などとの連携を図ります。
    加盟団体の具体的な取組みを促します。事例などの紹介など促進します。
    部活動の地域移行化が具体的な運営が進んでいくと思います。受け身だけでいると戸惑うばかりです。どうできるか年度計画を立てる必要があると考えます。
    実態調査をしながら加盟団体でどう進めていくかなど、意見交換会などを活用し協議して参ります。
  3. 食文化などを担う若者たちとの連携―マルシェなどとの連携
    情報発信などの非常に高い方々です。連携することで文化協会の伸展にもつながると考えます。
  4. 外国人留学生・技能実習生などとの連携に努めます。
    人口や人材など地域の担い手として非常に貴重な存在となっている外国人と連携することで改めて文化協会の存在意義を高めることにつながります。自分たちを見つめる ことにつながります。積極的連携を促進します。 。

4.財政基盤の安定へ向け、しつかり努力を重ねていきます。

  1. 企業協賛等の拡大に努めると共に企業も納得していただける取り組みを展開します。
    広告協賛以外の協賛や県人会企業等からの協賛について具体的な展開をいたします。
  2. 賛助会員加入の働きかけをしっかり取り組みます。
  3. 県事業等の取り込みなど検討してまいります。
    プロジェクト答申も含め、研究検討してまいります。行政との定期的な検討会、県議会議員との連携強化、その一つとして文化議員連盟立ち上げの働きかけをしてまいります。
  4. プロジェクトの進行と共に財政基盤の安定・拡充に向けた短期間で実施できることを拾い上げ実施します。事務局専従予算化に向けた取り組みを活発化します。

5.新しい時代に合った会議や情報発信のあり方を模索し、進めていきます。

  1. リモートでの会議、SNSを活用した情報発信、映像等で見せるプレゼンテーションなどに努めます。
    リモート会議は、三役会、部会等での実施。加盟団体とは会議できる環境を作れるよう研究してまいります。
    SNS活用は、フェイスブック等で発信し、加盟団体と双方向でつながり共有できるようにいたします。
    見せるプレゼンテーションは、各種イベント等の様子を様々な機会・媒体によって見ていただけるようにしてまいります。
  2. 文化かごしまの充実を図ります。地域情報など加盟団体の情報提供など共に作ってまいりましょう。また、テーマ性を求め鹿児島の文化を追求した、読みたくなるモノを目指します。どう読んでもらえるかなど発行先なども考慮してまいります。
    SNS・メディア活用や経費面などを考慮し、引き続き年一回の発行とします。
  3. メディアの活用を促進します。
    テレビ局等に特別な取り組みが出来ないか打診してまいります。
     TV・ラジオ等コーナーを確保できないか打診(様々なイベントや人の紹介)します。
     各地ケーブルテレビの活用

6.事業の研究・検討

  1. 県民文化フェスタの成功を目指します。
    「県民文化フェスタinなんさつ2025」は、地元実行委員会と密に連携し、分野別 祭典、「伝統芸能と舞踊」としてオリジナリティ・地域おもてなし感あふれるフェスタに してまいります。
    「県民文化フェスタinかごしま2025」の充実を図ります。総合舞台芸能の祭典「表現する喜び」は、総合舞台としての洗練されたステージを作り上げます。また  北薩ブロックの展示、文化団体・鹿児島ブロックの展示、また企画「伝統文化関係」を明確に分けて展示、準備も進めてまいります。
    プロジェクト答申にもあるように、伝統文化の継承は私たち文化協会にとっては極めて大切なコンセプトであり、昨年度展示部門で取り組んだ伝統文化を表現する 企画は、引き続き実施してまいります。
  2. 県民文化フェスタ以外にも柔軟で有効な事業検討。新設・運営に努めます。
    上記のフェスタ展示部門の企画「伝統文化関係」は、事前の調査、まとめ解説本の編集など新たな調査事業の一つとしてとらえていきます。
    また、観光イベントとの連携や県人会等との交流の場に参加するなど検討を進めます。食文化交流イベントなどとの交流も検討します。

7.様々な支援活動

  1. 「人の想いに心馳せる」活動を続ける私たち文化協会は、各種災害での被災支援や人道支援に対して文化交流支援や支援募金など機会を捉えて実施してまいります。今総会では石川能登地震に対する支援募金を実施します。
    また、文化交流支援の具体的な取組みを研究検討してまいります。
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